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[読書メモ]藤澤清造短編集

『苦役列車』などでおなじみ西村賢太が師とあおぐ藤澤清造の作品集。
短編11点と戯曲2点を収録しています。

最初から終いまでとにかく重苦しい。例えるならまとめサイトで「病気と貧乏で人生詰んだww」といったスレで事態が一切好転することなくほんとうに「人生詰んだ」状態のまま終了してしまったときのやるせない気分になる話という感じです。

もちろん、やるせなさ度合いはこちらのほうがずっと上で、病気をわずらった男が友人に治療費を借りようとするがうまくいかず、ひとり不安に押しつぶされる話だとか、叔父から預かっていた現金を使い込んでしまいどうにか工面しようと嘘を重ねて奔走する話だとか、貧乏がために母親を病死させてしまった男の苦悩だとか、養う術がないのに六人の子供の親になることに絶望してしまう話(タイトルが「殖える癌腫」!)だとかがややくどめな描写で鬱々とつづられています。

藤澤清造が活動していたのは明治から大正・昭和初期にかけてだけれども、最初の例えのように2014年の今でも「人生詰んだ」話というのは現実にあるわけで、陰気な小説と笑い飛ばすわけにはいかないなーと思ったりするのでした。

藤澤清造短篇集 (新潮文庫)藤澤清造短篇集 (新潮文庫)
(2012/02/27)
藤澤 清造

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